【夷】 6画 大(3) 準1級
[音] | イ |
[訓] | たいらか |
たいらげる | |
ころす | |
うずくまる | |
おごる | |
えびす | |
えみし |
《意味》
【夷険一節】いけんいっせつ
順境にも逆境にも節操を変えないこと。平和なときも危険なときも守る節操は変わらず、一つであること。
「夷険節を一にす」が書き下し文。
【夷狄】いてき
【夷蛮戎狄】いばんじゅうてき
中国周辺部の異民族の総称。漢民族が異民族を見下して呼んだ言葉。四方の野蛮な国々のこと。
「東夷・南蛮・西戎・北狄」の略。
「西戎東夷」「南蛮北狄」「禽獣夷狄」
【夷滅】いめつ
さからう者たちを平らげ、滅ぼすこと。
【夷を以て夷を制す】いをもっていをせいす
蛮人をつかって他の蛮人をおさえる。みずからは戦わないで他の国々に争わせ、自分の国の安全や利益をはかる外交政策。
四字熟語で「以夷制夷」ともいう。
【夷】えびす
【夷守】ひなもり
古代、九州など辺境の要地を守ること。またその人。
【蝦夷】えぞ
【蝦夷菊】えぞぎく
キク科の一年草。園芸品種名アスターで呼ばれることが多い。
Wikipedia「エゾギク」
「藍菊」とも書く。
【辛夷】こぶし
モクレン科の落葉高木。春、葉よりも先に白い大形の六弁花をつける。ヤマアララギ。つぼみが子供の握りこぶしに似ることから。
植物園へようこそ!「コブシ」
【焼夷】しょうい
焼きはらうこと。
「敵機の焼夷弾で町が焼けた」
【征夷】せいい
辺境の未開人を征服すること。
【坦夷】たんい
土地などが平らであること。
「平坦」
【陵夷】りょうい
勢いが次第におとろえること。衰退。
「陵」は丘で、丘が崩れて平らになる意から。
《字源》
初文は「尸(し)」。人が腰をかがめて座る形。
金文の字形は「尸」に近く、夷人の座り方を示す。
のち字形が「夷」になった。「夷」は矢に繳を加えた形。
初文の、あぐらをかく形から、たいらか、たやすい、大きいの意になる。